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日本料理を始めるなら「初午」の日!


超有名観光スポットといなり寿司の関係は?


日本で日本料理や日本文化を学びたいと考えている方に朗報です!

日本には2月初旬に「習い事を始めるのに最適な日」があるんです。この日は「初午(はつうま)」(年によって変わります)と呼ばれ、江戸時代にはこの初午に学問や習い事を始めると上達するとされていました。初午の日が習い事を始めるのに最適とされる理由や、初午の行事食「いなり寿司」についてもご紹介します。初午をきっかけに、日本で和食を学ぶ夢に一歩踏み出してみませんか?


目次

  1. 初午(はつうま)とは? 2022年はいつ?

  2. 起源は観光名所!京都の「伏見稲荷大社」

  3. キツネといなり寿司の深い関係

  4. 初午に食べるローカル行事食あれこれ

  5. まとめ


1.「初午」とは? 2022年はいつ?

↑ 十二支をモチーフにした中国の切手。中央の赤地に黒字が「馬=午」 「初午(はつうま)」とは、「2月最初の午(うま=馬)の日」のこと。ひいては初午の日に全国の稲荷神社で行われるお祭りや風習を意味するようになりました。初午の「午」は十二支の午のこと。十二支(干支)とは、数字の代りに1から12を動物に当てはめた古代中国伝来の呼び習わし方で、それぞれ1=子(ねずみ)・ 2=丑z(牛)・ 3=寅(とら)・4=卯(うさぎ)・ 5=辰(龍)・ 6=巳(へび)・ 7=午(馬)・ 8=未(ひつじ)・ 9=申(サル)・ 10=酉(にわとり)・ 11=戌(犬)・12=亥(イノシシ)に該当します。この12種類の一巡を繰り返すことで日付を表します。初午の日にちは年ごとに変わり、2022年は2月10日です。2023年は2月5日、2024年は2月12日、2025年は2月6日です。


2.起源は観光名所!京都の「伏見稲荷大社」

↑ Senbon Torii, a tunnel of brilliant vermilion. ↑ 鮮やかな朱色のトンネル「千本鳥居(せんぼんとりい)」


さて、初午の由来を紐解いていきましょう。

海外からの旅行者から日本で訪れたいスポットとして人気の高い京都の「伏見稲荷大社」は、あなたもご存知かもしれません。参道に朱色のトンネルを作り出すように立ち並ぶ鳥居は鮮やかで、目を奪うようなインパクトがあります。実は、初午の起源はこの伏見稲荷大社にあります。


伏見稲荷大社は、全国に約30000社あるといわれている稲荷神社の総本宮。時を遡ること1300年前、奈良時代の711年初午の日に穀物の神様が稲荷山に降臨したのが伏見稲荷大社の起源です。稲荷神社の「稲荷(いなり)」には、「稲生り(いねなり、稲が実る)」という意味があり、日本人には親しみをもって「おいなりさん」と呼ばれています。初午の日には全国各地の稲荷神社でも「初午祭」が行われ、春の農作業を始める前の収穫を祈願するようになりました。

稲荷神は元来、五穀豊穣の神ですが、次第に商売繁盛、家内安全、芸能上達の神としても広く信仰されるようになりました。そのため、「初午祭」には、農産物の豊作だけではなく、様々なご利益を祈願する多くの人々が訪れます。江戸時代には、学問が奨励される気運が高まるとともに、稲荷神が学問・芸能上達の守護神という点が強調されるようになり、初午の日から寺子屋(子供向けの学び舎、手習い所)に通うと読み書きが上達するとされました。そのため、初午は習い事や稽古事を始めるのに最適の日として定着しました。



3. キツネといなり寿司の深い関係 

↑ 伏見稲荷神社の絵馬は白キツネ!

伏見稲荷に限らず、「稲荷」の名前を冠した神社を訪れると必ず目に入るのが、キツネの石像。一般的な神社には「狛犬」が鎮座していますなぜかと不思議に思っている方も多いのでは? 


様々な説がありますが、古来の日本では、農事が始まる春先から秋の収穫期にかけて里に降りて姿を現し、収穫が終わる頃に山へ戻っていくキツネを農耕を見守る守り神と考えていました。その思想から、五穀豊穣の神、稲荷神の使者で、目には見えない霊獣「白狐(びゃっこ)」の信仰が生まれました。境内では、豊作を象徴する稲束、学問や芸術を示す巻物、富を表す宝珠などをくわえた白狐の像が見られます。このことからも、稲荷社が豊穣祈願、学問・芸事上達、商売繁盛のご利益をもたらすと信じられていることがわかります。


↑ 西日本で食べられる三角のいなり寿司 初午にいなり寿司が食べられるようになったのには、キツネとの深い関係があります。稲荷神の守護神のキツネの好物とされているのが「油揚げ」。油揚げは薄くスライスした豆腐をゆっくり油で揚げたものです。豊穣の神である稲荷伸がもたらしたご飯をキツネの好物の油揚げに詰めてお供え物にしたのがいなり寿司の原型と言われています。この風習が広まると、醤油と砂糖で甘辛く煮た油揚げに酢飯(寿司飯)を詰めたものを「いなり寿司」、もしくは稲荷神社の愛称と同じ「おいなりさん」と呼ぶようになりました初午の日の行事食として定着したいなり寿司は、日本の東西で形が異なり、東日本では米俵に見立てた俵型、西日本ではキツネの耳にちなんで三角型になっています。


いなり寿司はお弁当や軽食などにも人気で、詰めるご飯に具材をくわえたり、さまざまなアレンジが可能。茨城県の笠間稲荷神社のお膝元で食べられる「五目いなり寿司」は彩りよく、とても華やか=写真下=。人参やごぼう、しいたけなどの具材をプラスした五目ご飯が見えるよう、油揚げの口の部分を閉めずに詰めます。



4. 初午に食べるローカル行事食あれこれ

いなり寿司の他にも初午にまつわる行事食が日本の多くの地域に残っています。


初午団子

富山県、岐阜県、群馬県などの養蚕が盛んだった地域では、今も初午に蚕のまゆの形をした団子を作って養蚕の神様にお供えする風習が残っています。団子は汁ものやぜんざいに入れたり、あんこをまぶしたり、焼いたりと様々な味わい方があります。ただし、群馬県では初午団子にしょうゆをつけると、白いまゆに茶色いシミがついたように見えて縁起が悪いため、しょうゆをつけて食べてはいけないという言習わしがあるそうです。

↑ 「しもつかれ」(写真:https://www.maff.go.jp/「うちの郷土料理」より)

しもつかれ・すみつかれ

「しもつかれ」は、初午の日に栃木県や埼玉県、茨城県などの北関東で食べられる郷土料理。一般的なおろし金より目の粗い「鬼おろし」=写真下=ですりおろした大根と人参に、正月の残りのサケの頭、節分でまいた豆の残りと根菜、酒粕をくわえた煮込み料理です。邪を払うとされるサケの頭や節分の豆などの正月や節分の残りものを無駄なく使い、栄養価も高い先人の知恵が詰まった料理です。初午の日には、「しもつかれ」を「赤飯」と一緒にお稲荷さんに供え、火の用心、家内安全を祈ります。千葉県の一部では、鮭の代わりに崩した豆腐を入れた「すみつかれ」を味わいます。

↑ 手前が「鬼おろし」。奥は鮭の頭が入った「しもつかれ」の大鍋


5. まとめ

↑ 幻想的な夜の千本鳥居


今回は、習い事を始めるのに最適な日として日本の初午について紹介しました。

初午の由来となった伏見稲荷を取り巻く稲荷山には、なんと1万基以上の朱塗りの鳥居があるそうです。江戸時代以降、願いごとが「鳥居を通る(=かなう)」ことを祈願、または「通った(=かなった)」御礼として、鳥居を奉納する習慣が広がった結果、世界が注目する朱色のトンネルの絶景が生まれたのですこれからも毎年、初午には、学問や芸事などの技の上達を願う多くの人々が訪れ、素朴ないなり寿司を味わうことでしょう。


あなたが作ってみたい日本料理はなんですか?

あなたが食べてみたい和食メニューはありますか?

今回紹介したいなり寿司は、ぜひ味わっていただきたい日本の味のひとつ。

魚を使わないので、ベジタリアン向けメニューとしてもおすすめです!

いなり寿司の作り方は、JCIの寿司コースと家庭料理コースで学べます

来年の初午には、日本でいなり寿司を一緒に味わえたらいいですね!


日本で和食を学ぶあなたのサポートは私たち、JCIにおまかせください。

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